化粧品販売会社に勤めるサラリーマンの徒然ブログ

化粧品販売会社に勤めるアラフォー男です。基礎化粧品にまつわるいろんな話をしていこうかと。そのほか、趣味の音楽やレトロゲーム、何気ない日常についてもたぶん書くと思います。

化粧品はつけても意味がないという意見について

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「化粧品は、つけても肌の奥に浸透しないんだから意味がない」

ネットなんかでは、こういった意見をチラホラ見かけます。

化粧品業界で働く僕としては、すんなりとは飲み込みにくい意見ですが^ ^;

これ、どうなんでしょう。立場的には、「そんなこと言わないで~(泣)」って感じですが、まあそれは置いといて。


ええっとですね、たしかに化粧品は肌の深いところまで浸透させちゃいけないことになっています。

具体的には表皮の角層までで、それより奥の真皮層への浸透など医薬品のような効果を持たせちゃいけないってことになってる。

角層っていうのは、お肌の一番外側にある部分で、厚さは約0.02mm。極薄ですよね^ ^;

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出典:花王株式会社・スキンケアナビ「肌の構造と働き」


しかも角層は、ターンオーバーでせり上がってきた死んだ細胞が積み重なってできています。

つまり私たちは、核のない死んだ細胞にいっしょうけんめい化粧品をつけているということになります。。。


でもですよ?

結局のところ肌の内側なんて誰も見ることができないじゃないですか。

化粧水をつけた肌をパカッと開けて、「おー、浸透してる♪」とか「う~ん、あんまり浸透してないな…」なんて確認はできないわけです。

ですから、思った以上に奥まで入っている可能性もあるし、やっぱり全然浸透していない可能性もある。

だから、つけても意味ないんじゃ…なんて悩むのは、なんかもったいないなーと個人的には思うのです。


それよりも!

美容って、心の働きも大きかったりしますよね。よく、恋愛をしてときめいている女性は美しいなんて聞きませんか?

あれはあながち間違いでもなくて、彼氏のためにきれいでいたいという想いが外見も美しくさせるのは当然なのです。

あとは、ホルモンの関係でお肌がツヤツヤになりますね。

ですから、化粧品のメカニズム云々よりも、お気に入りの化粧品を使ってテンション上がっちゃうとか、この化粧水のボトルがカワイイとかですね…

そういった精神面での作用を期待して化粧品を使うことは意味があるんじゃないかなーと個人的には思うわけです。

まあ、化粧品業界にいる僕ですから、やっぱり使ってほしいというのが本音ですけどね(笑)