大人ニキビを治したい!化粧水や乳液の前に見直すべきポイントとは?
大人ニキビは思春期にできるニキビと違って、けっこう長期化してしまいますよね。
特に、顎なんかにできると、消えちゃあ現れ、消えちゃあ現れを繰り返したり、いつまでもニキビ跡が残ってしまったり。
そんなやっかいな大人ニキビですが、化粧品メーカーも需要があることは知っているため、多くの企業がニキビ専用の商品を投入しています。
そのほとんどが、どういう目的をもっているかというと、ニキビの原因であるアクネ菌を根こそぎ殺菌してしまうというもの。サリチル酸やイソプロピルメチルフェノールといった殺菌成分ですね。
アクネ菌を殺菌する。
僕は化粧品を提供する側の人間ですけど、実をいうとニキビ系化粧品にはわりと否定的なんです^ ^;肌にそんな殺菌成分をつけていいのか?と。
たしかに、一時的には劇的な効果があると思うんですよ。力技でなんとかする医薬品みたいなものですからね、殺菌ってのは。
でも、一度頼ってしまったら、その先もずっと殺菌し続けないといけなくなりそう。
そもそも人間の肌には、常在菌による天然の殺菌作用が備わっているんです。常在菌が汗や皮脂を分解することで脂肪酸という物質を作り出し、肌表面を弱酸性に保ってくれているんです。
お肌に悪さをする菌というのは弱酸性の環境では活動できないから、この常在菌の働きが天然の殺菌作用といえるわけですね。
そこへわざわざ外からサリチル酸などの殺菌成分を与えるということは、肌に備わっている天然の殺菌作用をぶち壊しちゃうことになります。
なぜならサリチル酸などは、悪い菌だけでなく皮膚常在菌も殺してしまうからです。
一度頼ってしまったら、その先もずっと殺菌し続けないといけなくなりそうとお話したのは、このような理由からです。
じゃあ、どうすればいいか?ニキビ専用化粧品を使う前に、ぜひ見直してほしいことがあります。
それは「洗顔」。ドラッグストアなんかで手軽に買える石けんや洗顔料というのは、たいてい脱脂力が強く、お肌に必要な皮脂まで洗い流してしまいます。
そんな洗顔料で毎日顔を洗っていれば、お肌のバリア機能は当然低下しているはず。
多くの女性が乾燥肌や敏感肌、あるいはインナードライ肌で悩んでいますが、そのほとんどは洗いすぎが原因です。洗いすぎで角層のセラミドはどんどん流出して、バリア機能が低下してしまうから。
バリア機能が低下すれば、お肌はなんとかしようと皮脂を余分に分泌するようになります。余計な皮脂はテカリにつながるし、毛穴が詰まってしまえばそれはニキビにもつながります。
大人ニキビを繰り返してしまうのには、どうやらこのあたりに理由があると思いませんか?
あなたが大人ニキビを治したいのなら、化粧品を探す前にまずは洗顔を見直してみましょう。洗顔を夜だけにするなら、出費はいっさいないですしね^ ^