トライアルセットやお試しセットのからくり
最近、特に通販化粧品に多いですが、トライアルセットという形の商品が目立ちますよね。いわゆる、ブランドの基礎化粧品一式を低価格でお試しできます、みたいな。
なかには、ドモホルンリンクルみたいに、何から何まで無料で提供してくれるお試しセットもあります。
こうしたトライアルセット、お試しセットというのは、消費者にしてみればとっても価値のある存在です。
というのは、化粧品って、付けてみるまで自分の肌に合うかどうかわからないじゃないですか?
もし合わなかった場合でもトライアルならちゅうちょなく使用を中止できるので、肌のダメージ的にも、そして金銭的にも被害は最小で済みます。
「気になる商品だけど、いきなり現品購入はこわいよね…。ミニサイズで試せるトライアルセットは手が出しやすくて助かる♪」
これが、消費者さん側の視点です。
では、今度は販売者側の視点でトライアルセットの存在を見てみましょう。けっこうエグイ話をしますから、心の準備をしてくださいね(汗)
まず、企業である販売者は慈善事業を行っているわけではありません。利益を上げ続けなければ、いつかは活動が停止してしまいます。
企業が利益を上げ続けるうえで重要なのは、リピーター顧客さんです。これは化粧品業界に限りません。
繰り返し商品を使ってくれるお客様がいらっしゃるからこそ、企業は生きていけるのです。
そんな中で、基礎化粧品のトライアルセットの役割は何かというと、新規顧客の開拓です。低価格&送料無料、ときには返金保障までつけることで、購買に対するハードルを極限まで下げて、新規のお客様をつかむ。
それがトライアルセットの役割です。
実は、このトライアルセットで利益を上げようとは考えていません。利益は、リピートしていただくことで確保します。
いわば、トライアルは種をまいているような感じですね。その中の何パーセントかがリピーターになってくれれば、企業としてはOKなのです。
でも、この種をまく段階で手を抜いてしまうと、リピート率は下がります。次につながりません。
だからトライアルセットは豪華なんです。あれも付けます、これも付けます、なんならオマケの特典も付けます。もちろん、送料無料です。30日以内なら返金保障もします!みたいなね。
肌に合うかどうかまずは試してほしい。そういった思いがあるのは事実なんだけど、裏にはこのようなからくりがあるのですよ。